2016年12月3日土曜日

衣装 白黒編

葬式衣装として喪服がある。上から下まで真っ黒づくめのあの喪服だ。
本来「死」とは浄土からのお迎えであり、おめでたいはずである。
しかし、黒星や白星のように黒には負の意味がある。
葬式は果たして「負」なのだろうか?


調べてみると、明治以前は東洋文化圏である日本は白喪服だったようだ。
現在でもベトナム、韓国、朝鮮、中国では白である。

    

しかし日本は、明治以降自国文化を捨て、西洋かぶれがすすむ。
その際、アメリカの強い影響により黒喪服になったようだ。


冷静に考えてみると、西洋はキリスト教圏ではないのか?
これは、真似てはいけない文化なのではないのか?


今では少し想像し難い白喪服を調べてみる。
日本書紀」や「隋書倭国伝」には既に白喪服が書き記されいる。
服がさほど無い時代にもかかわらず、着分けていたことには驚く。

  

しかも、白は特に管理が大変だったろうに・・・             
ちなみに、江戸時代には僅かの間、水色が登場したようだ。
これまたビックリだ!



では何故白なのか?
「死は伝染する」という考えから、白には清める効果があるとされいた。
清めの塩も、白いからこそ意味がある。
葬式衣装の色一つとっても、死に対する歴史があってかなり面白い。

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