お題は「音」
最近感動した音で一番に思い出すのは
☆ 「水琴窟」 ☆ (すいきんくつ)
今回は水琴窟について喜真摩に(*^_^*)
〔水琴窟とは〕
水音を楽しむために,庭園に仕掛けられた装置。手水 (ちょうず) 鉢の排水口の下に水瓶などを伏せて埋め,その中にたまった水に,手水からの水の滴が落ちて,弦を弾くような音が聞こえるようにする。
初めて水琴窟に出会ったのは比叡山延暦寺の阿弥陀堂エリア
広々とした堂前の小さな手水鉢(ちょうずばち)を囲む上品な石庭
その石庭の中に、なんと贅沢にも二か所の水琴窟が!
ゆったりとした気持ちと時間を持って訪れなければ見逃すこと間違いない
取って付けたような空間なので、ん??ってな感じで近づいて気づいたわけでして・・・
水琴窟のルーツは江戸時代まで遡れる
小堀遠州が発案した”洞水門”が起源とも言われているが詳細は不明
蹲踞(つくばい)や手水鉢の手前地下に、底に穴を開けた甕(かめ)を伏せて埋める
伏せ甕の底に水を溜めておく
蹲踞や手水鉢から落ちる水が甕の底穴に入る
そこから「しずく」となって、溜め水に落ちる
その音が甕の空洞で共鳴し、透明感のある神秘的な音となる
表からは見えない地下の構造はかなり計算されたもの
甕底の水が抜けない構造、水深、そこが水琴窟のツボ!
この素敵な水琴窟も、明治、大正、昭和の歴史に戦争が付きまとう時代には忘れさられていた
戦後、かつての水琴窟を掘り出してみると、泥に埋もれ響くことは不可能だったそうだ
しかし、1980年代に新聞やTVで取り上げられ存在が広く知られるようになる
水琴窟の音にも色々ある
地中の甕の大きさや溜まり水の深さ、甕の厚み、甕を焼いた温度、水滴の大きさなど
溜まり水は深いと深みのある音、浅いと軽やかな透き通る音
甕を焼く温度は高いほど、高音となる
それだけではない
色々な条件が重なりあって奏でる水滴音は、一つとして同じ音は無く余韻も違う
まず、比叡山阿弥陀堂前の水琴窟の音を♪
こちらは、京都 圓光寺の水琴窟♪
そして、「響き日本一」と言われる水琴窟は鳥取県 三徳山 三佛寺!
地面全体から響く荘厳な響き!!
どうぞ、お聞きあれ!!!
鳥取県 三徳山 三佛寺の水琴窟♪
好みの水琴窟を探すのも楽しいかもしれない
少し音が小さいため、甕に向けて刺してある竹筒を使って聞くことになる
音は小さいため画像のみ・・
京都府立植物園 水琴窟
こんな小さな音を楽しむためには、自身の心を落ち着け、雑音から離れなければならない
「経」と同じく、聞ける状態にならなければ聞けないのである(*^_^*)